書誌情報

  • 書名: カント「純粋理性批判」入門
  • 著者: 黒崎政男
  • 出版社: 講談社
  • 刊行年:2000年9月
  • ISBN: 978-4062581929

この本について

カントの「純粋理性批判」を、著者の関心である「客観的な認識とは何か」という問題を中心に読み解く入門書。

カントは、人間が認識できるのは物自体ではなく、人間の認識形式を通して成立する現象のみである、と考えた。

また、人間の認識は、感覚的なものを受け取る感性と、それを概念によって考える悟性の協働によって成立する、と考えた。

本書では第一版と第二版の違いにも注目しており、特に感性と悟性を媒介する構想力の位置づけの変化を論じている。著者は第一版を思想的に高く評価している。

この本から考えたこと

人間は世界そのものをただありのままに認識しているのではなく、認識する主体側にある仕組みが大きく影響している、という考え方が興味深かった。
これは現代の認知科学や進化心理学における認識を考える上でも参考になりそうだ。

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